プロ・クリエータの実践ウェブテクニック集

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PHP5.2.6 のインストールと設定

PHP はウェブページのコンテンツを動的に生成するサーバースクリプトです。 スピードが速く機能も豊富で、ファイル操作やデータベースはもとより、最近では画像処理から Flash 出力まで機能が拡張されてきました。

従来の解説では、PHP を OS のインストールされているドライブ(通常はC:)にコピーして、"php5ts.dll" や "php.ini" を "C:\WINDOWS" にコピーする、という記述が多いようです。

しかしながら、設定情報を継続的に管理するためには、OS のインストールされていないドライブに PHP を置き、PHP 関連のすべてのファイルはそこに一元化したほうが合理的です。

ここでは PHP のバージョンを切り替えて使用するための設定法を記述してみます。
Apache と PHP の関連付けは、httpd.conf 内で、PHPIniDir を記述して行います。

ダウンロード

  1. PHP のダウンロードサイト http://jp.php.net/downloads.php から、「Windows Binaries」にある ZIP 形式の最新版をダウンロードします。
    マニュアルのダウンロードは、http://jp.php.net/download-docs.php から Japanese "tar.gz" をダウンロードします。
    ※ここでは PHP を手動でインストールする為に、ZIP 形式(PHP 5.2.6 zip package)をダウンロードします。
    ※リリース済みのPHPは、http://jp.php.net/releases.php からダウンロード可能です。

  2. 「保存(S)」をクリックして、任意の場所にダウンロードします。

    ダウンロード画面
  3. ダウンロードが終了したら、適当なソフトで解凍します。

インストール

 PHP のインストールは、解凍した PHP をフォルダごと適当な場所にコピーして、設定ファイルを環境に応じて修正するだけです。

  1. 先ず、OS のインストールされていないドライブ(ここでは、D:)に、空の "PHP" フォルダを作成します。
    このフォルダの中に、解凍した "php-5.2.6-Win32" をフォルダごとコピーして、フォルダ名を "php5.2.6" に変更します。
    ほかのバージョンと区別しておくことにより、必要な時に切り替えて使うことができます。

    "php5" フォルダを開き、 "php.ini-dist" をコピーして、ファイル名を "php.ini" に変更します。 これがPHPの設定ファイルになります。
    "php5ts.dll" および "php.ini" の移動は必要ありません。

    PHPフォルダ画面

php.ini の設定

  1. "php.ini" を開いて編集します。

    php.ini画面
  2. 485行目、デフォルトのWindows: "include_path" を変更します。
    ;include_path = ".;c:\php\includes"
    ↓ 行頭の ";" を外してパスを変更
    include_path = ".;d:\php\php5.2.6\includes"

    499行目、"拡張dll" フォルダの場所を指定します。
    extension_dir = "./"
    ↓変更
    extension_dir = "d:/php/php5.2.6/ext"
    *注 PHP4 では "extensions" でしたが、PHP5からは "ext" に変更されています。

    php.ini画面
  3. 642行目、";" を外して、マルチバイトストリング(日本語など)関数を使用できるようにします。
    ;extension=php_mbstring.dll
    ↓変更
    extension=php_mbstring.dll

    649行目、必要なら、MySQL データベースを使用できるようにします。
    ;extension=php_mysql.dll
    ↓変更
    extension=php_mysql.dll

    php.ini画面
  4. MySQL を使用する時は、"php5.2.6" フォルダの "libmysql.dll" を、"C:\WINDOWS\system32" にコピーします。
    言語設定やその他の設定は、できるだけデフォルトにしておきます。必要な場合は、".htaccess" ファイルや "php.ini"、PHPスクリプト内で記述したほうが、より柔軟に対応できます。
    編集が完了したら上書き保存します。

httpd.conf の設定

  1. Apach の設定ファイル、"httpd.conf" を開いて編集します。

    先ず、"#"(コメントアウト)を利用して、使用する PHP バージョンを切り替えられるようにしておきます。

    175行目付近、"php5_module" を読み込むように追加します。
    ↓追加
    LoadModule php5_module D:/php/php5.2.6/php5apache2.dll

    次にApachにPHPを関連付けます。 この設定によって、 "php5ts.dll" と "php.ini" を移動しなくても済みます。
    ※ここでは、ローカルエリア以外からのアクセスを拒否しています。
    177行目付近
    ↓追加

    PHPIniDir "d:/php/php5.2.6" <Directory "d:/php/php5.2.6"> AllowOverride All Order Allow,Deny Options None Allow from localhost </Directory> httpd.conf画面
  2. 322行目、ディレクトリインデックスのデフォルトに、"index.php" を追加します。 必要なら他の拡張子も追加しておきます。
    DirectoryIndex index.html index.html.var
    ↓追加
    DirectoryIndex index.html index.php index.shtml index.cgi index.html.var

    httpd.conf画面
  3. PHP5.2.6 マニュアルをブラウザで見られるようにします。
    ※マニュアルは、"D:/php/php5.2.6" の中に "manual" フォルダを新規作成して、その中に解凍した "php_manual_ja.tar" を配置しておきます。
    Apach2 "/manual" の下に、"/php_manual5.2.6" を追加します。
    ↓追加

    Alias /php_manual5.2.6 "d:/php/php5.2.6/manual/php_manual_ja.tar/html" <Directory "d:/php/php5.2.6/manual/php_manual_ja.tar/html"> Options Indexes AllowOverride None Order allow,deny Allow from all </Directory> httpd.conf画面
  4. PHP のファイルタイプと拡張子を追加します
    ↓追加
    AddType application/x-httpd-php .phtml .php
    AddType application/x-httpd-php-source .phps

    httpd.conf画面
  5. 編集が完了したら、上書き保存します。
    Apache を再起動します。

  6. PHP が動作しているか、確認します。
    テキストエディタで、PHP 情報を表示させるスクリプト、 "<?php phpinfo(); ?>" を記述して、ドキュメントルート以下の適当な場所に、 "phpinfo.php" の名前で保存します。

    phpinfo画面
  7. ブラウザから "phpinfo.php" にアクセスします。 PHP 情報が表示されれば、正常に動作しています。
    *注 サーバー情報はウェブ上にさらすべきではありません。 Basic認証 を設定したディレクトリに置くなどのセキュリティ対策をしておく必要があります。