プロ・クリエータの実践ウェブテクニック集



PHP4.3.11のインストールと設定

 PHPは、ウェブページのコンテンツを動的に生成する、サーバースクリプトです。スピードが速く機能も豊富で、ファイル操作やデータベースはもとより、最近では画像処理からFlash出力まで機能が拡張されてきました。

 従来は、OSのインストールされているドライブ(通常はC:)にPHPをコピーして、各モジュールと"php.ini"を"C:\WINDOWS"にコピーする、という方法がとられてきました。
 しかしながら、バージョンアップ等を考慮して、設定情報を継続的に管理するのなら、PHPをOSのインストールされているドライブ以外に置き、PHP関連のすべてのファイルをそこに一元化した方がより効率的です。

 ここでは、Apache2にPHPIniDirやScriptAliasを記述して、PHP4.3.11を関連付けしています。

ダウンロード

  1. リリース済みのPHPダウンロードページから、「Windows Binaries」にあるZIP形式をダウンロードします。ZIPファイルは圧縮ファイルの一種です。
    * リリース済みのダウンロードページ:http://jp.php.net/releases.php
    * 最新版のダウンロードページは:http://jp.php.net/downloads.php
    ダウンロード画面

  2. ダウンロードが終了したら、適当なソフトで解凍します。

インストール

 PHPのインストールは、解凍したPHPをフォルダごと適当な場所にコピーします。その後、設定ファイルを環境に応じて修正します。

  1. 先ず、OSのインストールされていないドライブ(ここでは、D:)に、空の"php"フォルダを作成します。このフォルダの中に、解凍したphp4.3.11をフォルダごとコピーして、フォルダ名を"php4.3.11"に変更します。他のバージョンと区別しておくことにより、必要な時に切り替えて使うことができます。
    phpフォルダ画面

  2. "dlls"フォルダと"sapi"フォルダの中にあるすべてのファイルを、"php4.3.11"にコピーします。
    * コピーが完了したら、"dlls"フォルダと"sapi"フォルダは削除しても差し支えありません。
    phpフォルダ画面

  3. デフォルトのPHP設定ファイル"php.ini-recommended"(推奨)をコピーして、ファイル名を"php.ini"に変更します。これがPHPの設定ファイルになります。
    phpフォルダ画面

php.ini の設定

  1. "php.ini" を開いて編集します。
    php.ini画面

  2. XML宣言 "<?xml" を使用する場合は、
    111行目、"short_open_tag" を "Off" にします。
    short_open_tag = On
    ↓変更
    short_open_tag = Off

    ※"On" の場合、PHP開始タグ "<?php" の代わりに PHPショート開始タグ "<?" の利用が可能です。 XML宣言タグ "<?xml" は認識できません。
    ※"Off" の場合、PHP開始タグ "<?php" とXML宣言タグ "<?xml" を共に認識します。
    ※PHP5以降、"short_open_tag" はデフォルトで "Off"になっています。

    php.ini画面

  3. 460行目、デフォルトの"include_path"を変更します。
    ;include_path = ".;c:\php\includes"
    ↓変更
    include_path = ".;d:/php/php4.3.11/includes"

    474行目、"拡張dll" フォルダのパスを指定します。
    extension_dir = "./"
    ↓変更
    extension_dir = "d:/php/php4.3.11/extensions"

    php.ini画面

  4. 616行目、";"を外して、マルチバイトストリング(日本語など)関数を使用できるようにします。
    ;extension=php_mbstring.dll
    ↓変更
    extension=php_mbstring.dll
    ※MySQLとODBCは、すでにビルトインされています。

    php.ini画面

  5. 言語設定やその他の設定は、できるだけデフォルトにしておきます。必要な場合は、"php.ini"、PHPスクリプト、".htaccess"ファイルで記述したほうが、他のサーバーとの互換性をとり易くなります。
    編集が完了したら、上書き保存します。

Apache2 httpd.conf の設定

  1. Apachの設定ファイル、"httpd.conf" を開いて編集します。
    174行目、"php4_module" を読み込むように追加します。
    ↓追加
    LoadModule php4_module d:/php/php4.3.11/php4apache2.dll
    httpd.conf画面

  2. 322行目、ディレクトリインデックスのデフォルトに、"index.php"を追加します。必要なら他の拡張子も追加しておきます。
    DirectoryIndex index.html index.html.var
    ↓追加
    DirectoryIndex index.html index.php index.shtml index.cgi index.html.var
    httpd.conf画面

  3. PHP4.3.11マニュアルをブラウザで見られるようにします。
    Apach2 "/manual"の下に、"/php_manual4.3.11"を追加します。
    *PHPマニュアルは別途にダウンロードして、"D:/php/php4.3.11"の中に、"manual"のフォルダ名でコピーします。
    512行目
    ↓追加
    Alias /php_manual4.3.11 "D:/php/php4.3.11/manual" Directory "D:/php/php4.3.11/manual"> Options Indexes AllowOverride None Order allow,deny Allow from all </Directory> httpd.conf画面

  4. Apach2にPHP4.3.11を関連付けします。
    ここでは、ローカルエリア以外からのアクセスを拒否しています。
    542行目
    ↓追加
    PHPIniDir "D:/php/php4.3.11" ScriptAlias /php/ "D:/php/php4.3.11/" <Directory "D:/php/php4.3.11"> AllowOverride All Order Allow,Deny Options None Allow from localhost </Directory> httpd.conf画面

  5. 818行目、PHPのファイルタイプと拡張子を追加します。ついでに、HTMLでもPHPスクリプトを記述できるようにします。
    *注 php4では、"AddHandler php4-script"と記述できません。"AddType application/x-httpd-php .php .html"を記述してください。
    ↓追加
    AddType text/html .php
    AddType application/x-httpd-php .php .html
    AddType application/x-httpd-php-source .phps
    httpd.conf画面

  6. 編集が完了したら、上書き保存します。
    Apache を再起動します。

  7. PHPが動作しているか、確認します。
     テキストエディタで、PHP情報を表示させるスクリプト、"<?php phpinfo(); ?>"を記述して、ドキュメントルート以下の適当な場所に、"phpinfo.php"の名前で保存します。
    phpinfo画面

  8. ブラウザから "phpinfo.php" にアクセスします。PHP情報が表示されれば、正常に動作しています。
    *注 サーバー情報はウェブ上にさらすべきではありません。Basic認証を設定したディレクトリに置くなどのセキュリティ対策をしておく必要があります。